研究実施のお知らせ
2023年 2月 15日ver.1.0
研究課題名
産後危機的出血と児への愛着形成及び産後うつに関する調査
研究の対象となる方
2017年1月から2022年12月までに島根大学医学部附属病院で出産をした日本人の妊産婦の方
研究の目的・意義
産後うつは社会的な問題で、その合併率は12%ともいわれています。産前産後の合併症としても最も多いとの報告もります。産後うつの原因として貧血とのかかわりも報告されていますが、出血量との直接的な関連性を示す調査はまだありません。出産は多くの産婦さんにとって緊張や不安を伴うものです。その中でも産後危機的出血は短時間に多量出血を認め、苦痛を伴う処置を次々に行うことがあり、その後の精神状態やお子さんへの愛情形成に影響があるのかどうかを調査することとしました。今回の調査結果によってその関係が明確になった場合、産後ケアに役立てることができると考えています。
研究の方法
上記対象の方のカルテから収集した母子情報を調査します。調査項目は下記の通りです。
- 年齢
- 分娩様式
- 胎児数
- ART治療
- 分娩時出血量
- 産科合併症の有無
- 産後必要となった手技
- 輸血の有無
- バイタル異常の有無
- フィブリノーゲン150mg/dl以下の有無
- 分娩時のEPDS、ボンディング評価
- 産後一か月のEPDS、ボンディング評価
- 出生週数
- 性別
- アプガールスコア(児の疾病の有無)
診療情報体など、この研究に関するデータは、個人を特定できないように記号化した番号により管理します。あなたの個人情報を個人が特定できる形で使用することはありません。個人的な結果についてお知らせすることもありません。情報は、当該研究の最終公表を行ってから10 年を経過した日までを保管期間とします。さらに研究対象者の識別が不可能にした情報について対応表を保有する場合には、対応表についても情報と同様とします。この研究が適切に行われているかどうかを第三者の立場で確認するために、当院の医学研究倫理委員会の委員もしくは医学部長、病院長が指名した者があなたのカルテやその他の診療記録などを拝見することがあります。このような場合でも、担当者には守秘義務があり、あなたの個人情報は守られます。
この研究に参加することにより期待される利益と不利益
この研究においてあなた個人に対する利益は、すぐにはありません。この研究では、カルテに残された情報を分析するためあなたに新たな負担がかかることもありません。
研究の期間
2023年 4月から2024年12月31日まで
研究組織
この研究は島根大学医学部産科婦人科学講座が行います。
研究責任者(研究で利用する情報の管理責任者):
島根大学医学部産科婦人科学教室
講師 皆本敏子
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
電話:0853-20-2269
情報の利用停止
ご自身の情報をこの研究に利用してほしくない場合には、ご本人または代理人の方からお申し出いただければ利用を停止することができます。
なお、利用停止のお申し出は、2023年12月31日までにお願いいたします。それ以降は解析・結果の公表を行うため、情報の一部を削除することができず、ご要望に沿えないことがあります。
相談・連絡先
この研究について、詳しいことをお知りになりたい方、ご自身の情報を研究に利用してほしくない方、その他ご質問のある方は次の担当者にご連絡ください。
研究責任者:
島根大学医学部産科婦人科学講座 皆本敏子
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
電話 0853-20-2269 FAX 0853-20-2264