新生児テロメア長に影響する周産期因子の検討
研究実施のお知らせ
2020年4月6日ver.1.0
研究課題名
新生児テロメア長に影響する周産期因子の検討
研究の対象となる方
島根大学研究等管理番号:20160428-6「妊婦栄養および生活習慣病が胎児に及ぼす影響に関する調査」において、研究の同意をすでにいただいている妊婦さん。
研究の目的・意義
本研究は、日本人の新生児のテロメア長に関わる母体の周産期因子の解明を目的とします。ヒトを含む動物はすべての細胞に染色体といわれる設計図のようなものを持っています。その先端にはテロメアというものがキャップのようについていて、染色体そのものを安定化させています。このテロメアは徐々に短くなっていき、最終的には細胞が死滅するといわれています。成人では生活習慣病とテロメア長に関連があるされていて、このテロメア長が短いと心臓病やがんなどになりやすいといわれています。最近では新生児に関しても個人差があるといわれていて、欧米では新生児のテロメア長に母体の糖尿病や肥満など様々な因子が影響するといわれています。本研究では日本人の新生児のテロメア長に関わる母体の周産期因子を調査したいと考えています。解明できれば新生児・乳児・学童と成長過程の中でより生活習慣病の予防に重点を置くなどの先制医療につなげることができると考えています。
研究の方法
臨床研究20160428-6で登録した母児の出産時に採取させていただいたみなさんの臍帯血テロメア長のデータとカルテから収集した母体情報との関連を調査します。
母体の調査項目は母体年齢、IVF-ET(体外受精・胚移植)の有無、妊娠12週時の母体Body Mass Index(体格指数)、母体ストレス(Holmes and Rahe Stress Scale questionnaire)、喫煙、飲酒、早産、妊娠糖尿病または糖尿病の有無、出生時週数、子宮内胎児発育遅延の有無、児の性別、胎盤重量です。過去の研究で収集したデータは、個人を特定できないように、研究責任者が氏名等、個人を特定できる情報を新しい符号にすでに置き換えられています。データは研究責任者が産科婦人科講座内においてパスワードを設定したファイルに記録し、厳重に保管します。新しい符号と個人を特定する対応表も同様に厳重に保管します。 研究終了後、一定期間(120か月)保存した後に情報等を破棄・廃棄します。
研究の期間
2020年5月から2020年12月まで
研究組織
この研究は島根大学医学部産科婦人科学講座が行います。
研究責任者(研究で利用する情報の管理責任者):
島根大学医学部産科婦人科学教室
講師 皆本敏子
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
電話:0853-20-2269
情報の利用停止
ご自身の情報をこの研究に利用してほしくない場合には、ご本人または代理人の方からお申し出いただければ利用を停止することができます。
なお、利用停止のお申し出は、2020年12月までにお願いいたします。それ以降は解析・結果の公表を行うため、情報の一部を削除することができず、ご要望に沿えないことがあります。
相談・連絡先
この研究について、詳しいことをお知りになりたい方、ご自身の情報を研究に利用してほしくない方、その他ご質問のある方は次の担当者にご連絡ください。
研究責任者:
島根大学医学部産科婦人科学講座 皆本敏子
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
電話 0853-20-2269 FAX 0853-20-2264