教授 京 哲
H26年4月より島根大学に着任致しました。
大学卒業後5年目ぐらいまでは臨床一本でやってきましたが、大阪大学の産婦人科病理研究室で故、井上正樹先生(前金沢大学教授)に出会ってからは似つかわしくない研究の道に恐る恐る足を踏み入れ、意外にもその面白さにはまってしまい、留学を決意。シカゴでの2年間の留学では念願のNBA観戦も出来、まったりと実験三昧の日々を送りました。この時期に研究onlyの生活をしたことが後々の臨床医としての大きな糧になったと実感しております。卒業後9年目で留学から帰国。井上先生に金沢大学に呼んで頂き、以後18年を金沢で過ごしました。金沢では婦人科腫瘍研究に心血を注ぎ、多くの良き後輩に恵まれ、physician scientistを目指して色濃い日々を送ることが出来ました。同時に婦人科悪性腫瘍手術にも傾倒、井上教授の後任として着任された藤原浩先生からは神経温存、内視鏡手術等において多大なる影響を受けました。最近は、手術も研究も同じ土俵で考えており、研究、臨床に境界はないと真剣に感じ始めております。腹腔鏡下手術、特に腹腔鏡下子宮体癌根治術や腹腔鏡下広汎子宮全摘術の面白さにはまり、腹腔鏡で明確になる骨盤底解剖にますます興味を抱いております。 またロボット支援手術にも傾倒し、その拡大視野から得られる3D画像と骨盤底の操作性にすっかりはまっております。これまでは開腹術の知見を腹腔鏡にと意気込んでおりましたが、最近は逆で、腹腔鏡の知見を開腹術に生かすよう心掛けております。
【趣味】
バスケットボール、古い車の維持、和庭づくり、ワイン+日本酒+スコッチウイスキー、などいずれも病的。
【専門分野】
婦人科腫瘍学
分子病理学
婦人科手術学
悪性腫瘍に対する低侵襲手術(腹腔鏡、ロボット手術)
【資格】
日本産科婦人科学会 認定専門医 指導医
がん治療認定医
日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医、指導医
日本臨床細胞診学会、細胞診専門医、教育研修指導医
日本産婦人科内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
日本ロボット外科学会 ロボット外科専門医
母体保護法指定医
【履歴】
1986.3 産業医科大学医学部 卒業
1986.7 大阪大学医学部附属病院医員
1988.7 大阪府立病院産婦人科医員
1990.7 大阪大学微生物病研究所附属病院 婦人科医員
1991.7 大阪大学微生物病研究所 腫瘍ウイルス部門 研究生
1993.9 大阪大学医学博士
1993.10 米国ノースウエスタン大学 分子細胞生物学部門 主任研究員
1995.10 金沢大学医学部産婦人科 助手
1999.6 金沢大学医学部 医学系研究科 講師(産婦人科)
2010.6 金沢大学医学部 臨床教授
2014.2 金沢大学大学院 医学系研究科 准教授(産婦人科)
2014.4 島根大学医学部産科婦人科 教授 〜現在
【役職・学会活動】
日本産婦人科学会 理事(〜2019)
アジア・オセアニア産婦人科学会 婦人科腫瘍committee 日本代表
日本婦人科腫瘍学会 常務理事 (学術委員長)
日本産婦人科内視鏡学会 常務理事(悪性腫瘍手術委員会委員長)
日本産婦人科ロボット手術学会 常務理事(広報、渉外担当)
アジア婦人科ロボット手術学会 理事
日本エンドメトリオーシス学会 理事
日本産婦人科手術学会 理事
日本婦人科がん分子標的研究会 理事
日本癌学会 評議員
日本臨床細胞学会 評議員
日本癌治療学会 代議員
中国四国産科婦人科学会 会長 (2022-2023年)
島根県産婦人科学会 会長
島根県周産期医療協議会 会長
島根県母性衛生学会 会長
島根県臨床細胞学会 会長
島根県生活習慣病検診管理指導協議会 子宮がん部会長
島根大学医学部附属病院 総合周産期母子医療センター長
国立大学教育研究評価委員
【Editorial board member】
1. Human Gene Therapy (2004~2007)
2. Current Medicinal Chemistry (2004~)
3. International Journal of Clinical Oncology (2005-2010)
4. The Open Enzyme Inhibition Journal (2007~)
5. Journal of Chinese Clinical Medicine (2012~)
6. World Journal of Clinical Case Conference (WJCCC) (2012~)
7. Journal of Cancer Research and Therapeutic Oncology (2013~)
8. Reproductive System & Sexual Disorders (2013~)
9. Journal of Clinical Medicine (2021~)