先進医療 「子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術」の実施施設に認定されました。

2015年10月02日

★先進医療とは厚生労働省が定める高度な医療技術を用いた治療のことで、健康保険等の適用が検討されている技術のことをいいます。先進医療はどの医療機関でも受けられるわけではなく、厚生労働大臣から認定を受けた医療施設でのみ実施可能となります。

★先進医療の手術自体は自己負担となりますが、それ以外の診療にかかる費用(入院費や検査、投薬など)は健康保険の対象となる混合診療が適用されます。従来は全て自費診療で行われていたものですので、先進医療適応となることで自己負担が半額程度に減る計算になり、患者さんには朗報です。

★ 対象は、早期子宮頸癌(IA2期、IB1期、IIA期)の患者様です。広汎子宮全摘術は子宮頸部の周囲を通常の子宮摘出に比べ幅広く摘出し、頸癌の根治性を高める手術です。開腹による広汎子宮全摘術は恥骨上から臍上まで切開し、出血が多く、排尿障害やリンパ浮腫、膀胱、尿管損傷など合併症の多い手術でもありました。

★ 腹腔鏡下広汎子宮全摘術は、下腹部に1-2cmの孔を3−4箇所開けるだけで手術を完遂することが出来ます。さらに内視鏡を通した拡大視野による精密操作の結果、出血量の大幅な減少と、リンパ浮腫の軽減、入院日数の短縮が可能となりました。入院日数は約一週間で、出血量も100-500ml程度に収まります。早期退院、術後の生活や仕事への早期復帰も可能な大変有り難い手術です。

★この手術を希望される患者様は遠慮なく当科までお問い合わせ下さい。
(0853-20-2268 産婦人科医局)

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