無痛分娩

当院の無痛分娩

 当院では、ご本人が希望され、ご家族に同意いただいた方に硬膜外麻酔を行い、陣痛の痛みを和らげる無痛分娩を行っています。陣痛が和らぐことにより、不安やストレスが軽減され産後の体力の回復がよくなることなどが言われています。
また、ハイリスク妊娠(妊娠高血圧症候群、心疾患などの合併症妊娠)など、医学的に必要な方にも無痛分娩を行っています。
基本的には麻酔科研修を行った産婦人科医師が中心となり分娩担当医師とともに硬膜外麻酔の管理を行いますが、必要時は麻酔科医師に協力を仰ぐこともあります。緊急時には麻酔科や高度外傷センターと共に全身管理を行います。

 スタッフが人員的に限られていますので、基本的にはすべて計画分娩となります。また、日程を設定していても急速な分娩進行のため、無痛分娩ができないこともありますのでご了承ください。

 無痛分娩に関する説明会を行っています。(WEB参加も可)無痛分娩を希望検討される方は県外在住の方も36週までに必ずご主人とともにご参加ください。当院受診歴がない方でも当院での分娩をご検討なさっている方は参加可能です。説明会のご案内は産婦人科外来もしくは郵送で行いますのでお問い合わせください。

 無痛分娩クラスのWEB参加を希望される方で、外来にお越しいただけない方には無痛分娩クラスの案内状をお送りします。「無痛分娩クラス予約票(WEB参加)」を印刷して、下記に郵送してください。返送用の切手つき封筒に返信先住所とあて名を記載し、必ず同封してください。

〒693-8501
島根県出雲市塩冶町89-1
島根大学医学部附属病院 産科婦人科外来

pdfファイル「無痛分娩クラス予約票(WEB参加)」(PDF:344kB)

 

無痛分娩のしくみ

脊椎をつつむ硬膜の外側にカテーテルで 麻酔薬を注入し、陣痛をやわらげていきます。

無痛分娩のしくみ

 

起こりうる問題点

  • 血圧が下がることがあります。
  • 下半身に力が入りにくく、自力で排尿できなくなりますので、麻酔がかかっている間は導尿を行います。
  • 産後に頭痛をおこすことがあります。
  • 微弱陣痛になることがあります。
  • 吸引分娩になる確率が通常より高いです。
  • まれにカテーテルが血管に迷入したり、遺残したりすることがあります。
  • 血腫ができると神経を圧迫し、後遺症が残ることがあります。
  • 全くの無痛になることはありません。場合により十分な鎮痛が得られないことがあります。
  • 体の状態によっては無痛分娩ができないことがあります。

 

硬膜外無痛分娩ができない症例

  • 児頭骨盤不適合など帝王切開術分娩の絶対適応がある場合
  • 腰椎の変形や脊髄神経の異常がある場合
  • 血小板減少や血液凝固系の異常がある場合

 

無痛分娩をご希望の方

健診時にお申し出ください。里帰り出産の場合でもご希望いただけます。

無痛分娩をご希望の方

 

当院の無痛分娩診療実績

2015年 16件
2016年 30件
2017年 28件
2018年 22件
2019年 42件
2020年 49件
2021年 54件
2022年 82件

(件)当院の無痛分娩診療実績

 

無痛分娩に関連した急変時の体制・当院の無痛分娩管理について

pdfファイル「2022.12 無痛分娩麻酔管理者、麻酔担当医 (PDF:642kB)

pdfファイル「無痛分娩マニュアル」(PDF:2.3MB)

 

無痛分娩に関する説明文書

pdfファイル「無痛分娩同意書」(PDF:708kB)

 

危機対応シミュレーションの実施歴

pdfファイル「2021年8月危機対応シミュレーションを実施」(PDF:357kB)

 

日本産婦人科医会偶発事例報告・妊産婦死亡報告事業への参画状況

2021年4月 日本産婦人科医会に報告しました

遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)に対する 診療体制
産後ケア外来
女性ヘルスケア外来

入院生活

このページのトップへ