研究実施のお知らせ

2017年8月28日ver.1.0
2017年9月22日ver.2.0
2018年6月8日ver.3.0
2019年12月8日ver.4.0

研究課題名

子宮がん、卵巣がんにおける分子標的治療確立のための癌関連遺伝子の遺伝子、タンパクの前方視的解析

研究の対象となる方

2004年1月から島根大学医学部附属病院および試料提供を行う共同研究機関を受診し、子宮がん、卵巣がん、子宮良性腫瘍、卵巣良性腫瘍と診断され、治療を受けられた方

研究の目的・意義

【背景】近年の、分子生物学の急速な進歩により、腫瘍細胞の特性(分化、増殖、進展)を規定するメカニズムが徐々に明らかになり、これら特定の分子を標的として、その機能を制御する薬剤(分子標的薬剤)が臨床応用されつつあります。腫瘍組織における遺伝子、タンパクの研究により婦人科腫瘍における特有の遺伝子変化を同定する事により、将来の新規分子標的薬剤の開発が可能となります。

【目的】この研究は、子宮や卵巣等の婦人特有の臓器に生じる腫瘍の発生、進展に関わる遺伝子変化、タンパク変化を同定し、治療の新規標的となりうる異常を見つけ出す事です。

【意義】従来の抗腫瘍薬剤は強力な抗腫瘍作用をもつと期待される候補物質のスクリーニングから始まりました。多くの薬剤は殺細胞効果を発揮し、腫瘍細胞のみならず、正常細胞でも活発に増殖、分裂する細胞では細胞毒性がみられるため、副作用が強く現れます。一方、分子標的薬剤は腫瘍細胞に対しより選択的に効果を発揮し、抗腫瘍効果の向上と副作用の軽減が期待できます。すなわち、本研究は患者さんの負担を軽減し、抗腫瘍効果の増大が期待できる治療薬の開発につながると考えられます。

研究の方法

子宮がん、卵巣がん、または良性婦人科疾患で治療目的に手術を受けた患者さんの腫瘍組織、正常卵巣、子宮組織を凍結、培養、ホルマリン固定を用いて保存します。これらの検体よりDNA、RNA、タンパク質を抽出し、さらに詳しく遺伝子変化を調べていきます。調べる遺伝子は腫瘍細胞の増殖、分化、進展にかかわる遺伝子です。 

この遺伝子、タンパク研究によって得られる個人情報は決して外部に漏れることないように責任をもって厳重に管理します。また、病院関係者にも漏れることないように管理いたします。提供された検体からDNAやタンパクが抽出された段階で、新しく番号を付け、その番号で解析します。新しく付けた番号と個人情報は島根大学医学部産婦人科学講座において厳重に管理されます。また、必要時には国立がん研究センター、オンコリスバイオファーマ、Johns Hopkins大学病理学に郵送し、DNA解析を依頼しますが、その場合でも、誰のものか分からないようにして送付いたします。

研究の期間

2016年12月~2021年12月

研究組織

この研究は島根大学医学部産科婦人科学講座を中心として行うもので、島根大学医学部附属病院産科婦人科を含む全国の15機関が参加しています。

島根大学産科婦人科:京 哲教授

聖隷浜松病院産婦人科:中山理 院長補佐

熊本大学産婦人科: 田代浩徳教授

Johns Hopkins大学病理学:Ie-Ming Shih教授

島根県立中央病院産婦人科: 栗岡裕子 産婦人科部長

松江赤十字病院産婦人科:藤脇律人 産婦人科部長

金沢大学産科婦人科:中村充宏講師

国立がん研究センター:発がん・予防研究分野  清野透主任分野長

オンコリスバイオファーマ:浦田泰生代表取締役

国立研究開発法人・国立がん研究センター研究所・がん分子修飾制御学分野・分野長 浜本 隆二

国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター・がん探索医療研究チーム・チームリーダー 小松 正明

倉敷成人病センター :安藤正明倉敷成人病センター長

宇治徳洲会病院産婦人科:青木昭和部長

神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科:吉岡信也部長

三菱スペース・ソフトウェア株式会社関西事業部:谷嶋成樹 バイオメディカルインフォマティクス開発室副室長

 

相談・連絡先

ご自身の試料(検体)・情報をこの研究に利用してほしくない場合には、ご本人または代理人の方からお申し出いただければ利用を停止することができます。

この研究について、詳しいことをお知りになりたい方、ご自身のデータを研究に利用してほしくない方、その他ご質問のある方は次の担当者(研究責任者)にご連絡ください。

島根大学医学部産科婦人科学講座准教授 中山健太郎
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
電話 0853-20-2268  FAX 0853-20-2264