R4年度初頭のご挨拶----交流が大事!

 令和4年度の初頭にあたり、ご挨拶申し上げます。現在コロナ禍は、第6波から中々回復せず、逆に感染者数も増えてきて第7波を予測する声もちらほらと聞かれ始め、当科が6月に主催する予定であった第21回日本婦人科がん分子標的研究会も延期せざるを得なくなりました。
 最近ではコロナ対応としてWeb開催やハイブリット開催がデフォルトとなっており、多くの研究会や学会がそのような開催形式を取っております。各大学の同門会等もそうであると聞いております。そのような開催形式は確かに便利であり、また当初のような設定の難しさも皆が慣れて解決し、益々その流れは定着してゆくことでしょう。その便利さあまりに、ポストコロナでもそのような形式を採用すべきだという動きがあります。
 しかし利便性を優先してWeb開催やハイブリット開催が行われるのには若干の違和感を感じます。特に同門会など、交流そのものが目的の会では尚更でしょう。日本婦人科がん分子標的研究会も、研究を志す若手が、ベテランや重鎮の先生と一緒になって食事をし、研究への夢を語り合う会であったはずなので、現地開催にこだわり延期とした経緯がございます。5月に開催される令和4年度の北雲会総会も、会食をやめて現地で開催する予定です。学会や同門会は、会そのものが主目的ではなく、そこで知り合い交流することで、その後のお付き合いや共同研究が生まれ、結果として貴重な財産になっている例は枚挙に暇がありません。振り返ってみると、私の人脈も多くが学会を通じた交流によるものです。コロナ禍により、人との交流が最大の財産であると改めて実感している次第です。

新人3名(左から鈴木先生、島田先生、中川先生)と

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